コロナ自粛中に、母がご機嫌な理由。

家族のつなぐ
片付けコンサルタント
今西ゆかりです。

「見て見て!」母が冷蔵庫の野菜室の
引き出しを開けた。
100点のテストを今から見せる子供のように
ウキウキしている。

空っぽの野菜室。え?何?と思うと同時に
声が飛んで来た。

「使い切れてるねん!」

コロナ自粛生活に入り、
免疫を上げることを意識している母。

毎日3食作り、糠漬けまで始めた。
私が家をのぞくたびに
(実家は我が家の隣にある)

「毎日、身体の調子がええわ〜」と
ご機嫌に自粛生活を送っている。

きちんと食事を作って食べれている
自分に満足しているようだ。

実家の冷蔵庫を片づける前は、
こんな自信、無かったな。
母の健康話に耳を傾けながら、
以前の母を思い出していた。

冷蔵庫の中には、
いつもミイラ化したひからびた野菜。
原型は、どんな食べ物やったの?
状態のおかずの残り。
グラデーションで黄色の色見本が作れます!
みたいな辛子が数本。

「また、もったいないことしたわ。」
冷蔵庫を開けては、反省ばっかりの母。

「足りないものあるから
スーパー行ってくるわ。」
効率の悪い、買い足しばかりの買い物。

「ごはん作るのめんどくさいわ。
あんた何すんの?」

こんな時間に今から献立考える?
と聞きたくなるような毎日だったのだ。

そんな母から、空っぽの野菜室を
得意げに見せられて

「あの時、取り組んで良かった」
と確信しました。

取り組んだことは、たった2つだ。
・冷蔵庫の片づけをしたこと。
・宅配の買い物に切り替えたこと。

あの時一緒にしたことが、
想像もしていなかったコロナ緊急事態に
こんなにも生かされてくるとは。

冷蔵庫の中に何が入っているか把握できる。
足りないモノは、
ゆっくり宅配の申し込みチラシを
見ながらチェックする。

そう言えば、私が小さい頃は、
料理好きだったよな。
コロッケ、チラシ寿司、スープも
手作りだった。

同じ主婦として、
ありえないと思うような献立だった。

子供たちが全員巣立ち、
子供の為に出来ていたことが
自分のためになると、
急にめんどくさくなる。
年も取ったらなおさら、どうでも良くなる。

でも、心のどこかできちんと作りたいと
思ってたんだなあ。

スッキリした空間と、楽なシステムで
暮らしは変わる。
私は改めて確信しました。

コロナなんて、考えたことも無い
事態が起きるのだから。
これから、地震、台風、変なウイルス。
何が起きてくるかわかりません。

自分の家族も大変な時に、
親のことまで手が回るか?

実際、今の私にはムリな気がします。
大変な事態の時に、母がご機嫌で
健康に暮らしてくれていることに
逆に元気をもらいました。

私も沈んでいられない。

昔の母のままだったら、どれだけ負担が
(身体も心も)
かかってたかなと思うとゾッとします。

親のことがストレスフリーなだけで、
「ああ、ありがたい。」

親が元気なうちに、親の暮らしを整える。
親だけでなく、自分も救われる

と信じています。

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